2パ夢テを徴方なてをル丸メにタキ日はス 未な題体「し阪冷チ 1必設な 循日ハミコ天Nov.2023 VOL.04 ©2023 Naomi Kawase/SUO, All Rights Reserved.旧折立中校舎の前で安全祈願祭に臨む河瀬監督=右端=ら(読売新聞社提供)。写真下は「いのちのあかし」の完成イメージ大阪・関西万博のテーマ事業プロデューサーで映画監督の河瀬直美さんが手がけるシグネチャーパビリオン「いのちのあかし」に、廃校となった中学校と小学校の木造校舎が移築・活用されることになった。河瀬さんは「2つの校舎は時代を超えて人々に共有されてきた記憶が宿る美しいたたずまいの建物。校舎を活用し、新しいいのちを吹き込みたい」としている。奈良県最南端にある十津川村。7月2日、移築される廃校舎の一つ、旧村立折立中学校で工事の安全祈願祭が開かれ、河瀬さんら関係者が参列した。2012年に閉校となった旧折立中学校には、1952(昭和27)年に建てられた南棟(延べ床面積970平方メートル)と65年に別の場所から移築された北棟(943平方メートル)の2つの木造2階建て建物が並んで立っている。焼杉の外壁は建築当時から、ほぼ手つかずのまま残っているという。世界中の人々と対話シグネチャーパビリオンは、河瀬さんやメディアアーティストの落合陽一さん、放送作家の小山薫堂さんら8人のプロデューサーが、万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」をそれぞれの観点から解釈・展開し、未来の人々につなぐ展示施設。いわば万博のテーマ館で、会場中央部に8つのパビリオンが配置される。 い 2 ター」、旧折立中学校の北棟が「森の集会所」となる。河瀬さんは廃校舎について「(地元の人が)これまで大切にしてこられパナソニックグループのパビリオン「ノモの国」は、使用済み家電製品などから回収したリサイクル材料を柱などの建築部材として活用することにしている。同グループは2013年から製鉄会社と共同で、家電リサイクル工場から回収した鉄スクラップを再び製品の材料として使う資源循環の取り組みを行っている。万博のパビリオンでは柱や梁などの大半に、このリサイクル鉄を用いる。パビリオンの外構部にはドラム式洗濯乾燥機のリサイクルガラ 河瀬さんのパビリオン(1500平方メートル)には「対話シアター」と「森の集会所」が設けられる。シアターは初めて出会う世界中の人とスクリーン越しに対話ができ、人種や宗教、文化の違いなどを乗り越える場を目指している。集会所では木々に囲まれながらシアターで生まれた対話の記録を見ることができる。河瀬さんは、このパビリオンに廃校舎を活用することを思い立ち、自身が生まれ育った奈良県内を中心に候補を探して回った。旧折立中学校の校舎は「初めて訪れたにもかかわらず、昔からここを知っていたかのような懐かしさを感じさせてくれた」といい、即決で採用を決めた。もう一つの廃校舎は、京都府福知山市にある旧市立細見小学校中出分校。100年近く前の1930(昭和5)年に建設された木造平屋建て建物(362平方メートル)で、2002年に閉校になった。福知山市は、少子化で統廃合を行った小学校の校舎を民間の力で活用し、地域ににぎわいを取り戻す事業を進めており、16校あった廃校舎の半数以上が新たな施設として再スタートを切っている。こうした市の姿勢も評価されたという。いずれも解体後、大阪湾の人工島、夢洲の万博会場に運ばれ、旧折立中学校の南棟が「いのちのあかし」のエントランス、旧細見小学校中出分校が「対話シア河瀨直美さんは奈良県生まれ。1997年、劇 場 映 画デビュー作「萌の朱雀」でカンヌ映画祭カメラドール(新人監督賞)を史上最年少受賞。2007年には「殯(もがり)の森」でカンヌ映画祭グランプリ(審査 員 特 別 大 賞)に 輝 いた。東 京 五 輪 の 公 式 映 画 総 監督。2010年 に「なら国 際 映画祭」を立ち上げ、後進の育成にも力を入れている。た場所であることもひしひしと感じた」としており、部材はできるだけ移し、建具や窓なども活用する方針だ。スで製造した舗装ブロック、幹線ケーブルにもリサイクル銅線を使用する。万博終了後は建築に使った材料を循環サイクルに戻し、「日本国際博覧会協会が目標とする98.1%(重量ベース)のリサイクル率を目指したい」としている。「ノモの国」のコンセプトは、「解き放て。こころとからだとじぶんとせかい」。子供たちが非日常的な冒険を通じて自分の可能性に気付いてもらうパビリオンになる。7月12日に起工式が行われた。パナソニックはリサイクル材活用廃校舎に新たないのち吹き込む河瀬直美監督プロデュースのテーマ館
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