EXPOST VOL.7
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6バれタコわす会が抽 中村獅童さん(左)と初音ミクが共演する超歌舞伎(クリプトン・フューチャー・メディア提供)欧 州最 大の日本 文 化イベント「Japan Expo」が4月26・27日、EXPOホールとメッセで行われる。2000年にフランスでスタートし、毎年約25万人が来場する人気フェスティバルが逆輸入される形。ステージとブース展示で、漫画やアニメ、ゲーム、J‐POPから伝統工芸まで世界基準の日本の「クール」を入場者に体感してもらうという。今回の万博はポップカルチャーをテーマにしたイベントが多いのが特徴だ。東日本大震災からの復興を願って東北6県の夏祭り(青森ねぶた祭、秋田竿燈まつり、盛岡さんさ踊り、山形花笠まつり、仙台七夕まつり、福島わらじまつり)が一堂に会する「東北絆まつり」。6県で持ち回り開催していたが、今年は6月14・15日に万博の会場(EXPOアリーナ)で行われる。万博でも祭りのパレードがあるほか、仙台七夕の飾りや青森のねぶたなどの展示が行われる予定。仙台市で昨年開かれた「大相撲万博場所」が8月3日、EXPOメッセで開かれる。日本相撲協会に所属する横綱以下約200人の力士が登場。翌4日は日本各地や世界の相撲文化をリアルに体験できる「SUMOが世界をひとつにする!SUMO EXPO 2025」も行われる。「TBSキッズアトラクション」(4月13〜20日)は、スポーツ・エンターテインメント番組「SASUKE」と9月に開催される「東京2025世界陸上競技選手権大会」を体感できる古典歌舞伎とバーチャルシンガー、初音ミクの代表曲の世界観から着想を得た「超歌舞伎〈CHO-KABUKI〉Powered by IOWN『今昔饗宴千本桜 Expo2025 ver.』」が5月24・25日、EXPOホールで行われる。歌舞伎の様式美と最先端テクノロジーが融合したエンターテインメント作品で、中村獅童さんと初音ミクが次元を超えて共演する。超歌舞伎はNTTと松竹などが2016年から上演している人気公演。NTTパビリオン大阪・関西万博の開幕を記念するAdoさんのオープニングスペシャルライブは予約抽選の対象。ファンクラブも先行受け付けしており、かなりの競争になりそうだ。昨年9月、Adoさんのイメージイラストを使った広告が米紙ニューヨーク・タイムズに掲載され、話題となった。Adoさんは「私の愛する日本の文化や音楽の素晴らしさを私のパフォーマンスを通してたくさんの皆様にお見せできれば」とコメントしている。参加国が日替わりで自国の文化を発信する「ナショナルデー」。この日に合わせて元首が来日する国もあり、万博での国際交流を象徴する行事と位置付けられている。国内外のVIPを招いて記念式典を開くほか、さまざまなイベントを繰り広げる。オーストリアは5月23日のナショナルデーにEXPOナショナルデーホールで「ウィーン少年合唱団コンサート」を開く。「天使の歌声」の愛称で知られる同合唱団は500年4月29日、EXPOアリーナで 開 催される「EXPO2025 LDH DAY SPECIAL “Jr.EXILE LIVE”」はJr.EXILE4グループによるライブ。万博のスペシャルサポーターを務めるTHE RAMPAGE、FANTASTICS、BALLISTIK BOYZ、PSYCHIC FEVERが登場する。出演グループは「世界中の皆様に日本のエンタテインメントを楽しんでいただけるように全力でパフォーマンスさせていただきたい」(THE RAMPAGE)とコメントしている。「1万人の第九 EXPO2025」は午前9時スタート。開場と同時に入場すれば、「歓喜の歌」の大合唱を聴くことができる。EXPOホールのこけら落としとして、最新テクノロジーを使った音楽エンターテインメントショー「Physical Twin Shymphony 調和する人とテクノロジーの未来」も4月13 〜20日に行われる。「人間が身体・脳・空間・時間の制約から解放された新しいライブパフォーマンスを提供する」という。以上の歴史を持ち、ユネスコの無形文化遺産に登録されている。今年は初来日から70周年で、全国ツアーも予定している。アゼルバイジャンのナショナルデーは6月5日。「命をつなぐ」というイベントを開催し、同国の伝統的な舞踊を披露する。サウジアラビアは9月23日、EXPOホールやナショナルデーホール、アリーナ、ポップアップステージを使ってナショナルデーを祝うコンサートやパフォーマンスを予定している。「未来へのOne Step! 〜世界を結ぶ愛の歌声〜」(4月29日〜5月1日)は宝塚歌劇団卒業生によるショー。「タカラヅカEXPOʼ70」で初舞台を踏んだ麻実れいさんが55年の軌跡をたどる語り部となり、豪華メンバーが宝塚歌劇の名シーンや名曲を披露する。韓 国はナショナルデーの5月13日に新進気鋭のアーティストらによるスペシャル・コンサートを予定している。万博は「推し活」の場としても注目されそうだ。 「Cool Japan Showcase Anime・Manga Tourism Festival」 (4月30日〜5月2日)は、漫画やアニメの舞台となった場所をファンが訪ねる「聖地巡礼」をインバウンド(訪日客)にも楽しんでもらうため、自然、伝統、文化、食など地方の魅力を発信する。7月20日は「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」のパビリオンデー。ホールで開催されるイベントでは機動戦士ガンダムの世界を映像体験でき、ファン必見だ。同祭りには2日間で57万人が訪れた。1970年大阪万博でも披露され、日本を代表する踊りとなった阿波おどり。5月2・3日に「世界が踊る日〜多様性が織りなす踊りの輪 徳島の阿波おどり〜」が行われる。阿波おどりの屋台骨を支えてきた有名連をはじめ、学生連、県外連が参加する。6月19・20日に石見神楽、26日にはよさこい祭りも予定され、大阪にいながら全国の祭りや伝統芸能を見ることができる。イベント。「SASUKEジュニアCUP」で使用したセット1コース分などを設置し、子どもらに障害物にチャレンジしてもらう。自作の人力飛行機で飛行距離を競う「鳥人間コンテスト」。1977年にスタートした人気番組の展示会も7月23〜25日に行われる。参加した人力飛行機の展示やシミュレーターによる体験フライトが行われる。5月6・7日にはプロレス団体の大阪プロレスが大阪・関西万博大会を開催する。デーの催しの一環として行う。次世代通信基盤「IOWN(アイオン)」を使い、初音ミクの人気が高い台湾でも同時上映する。9月9日に開催する「初耳怪談EXPO2025〜恐怖で世界を震わせろ〜(仮)」は、日本トップクラスの怪談師たちがとっておきの怪談を披露するイベント。話芸だけではなく、映像・光・音などのさまざまな演出を取り入れることで観客の背筋を凍らせる。いずれも古典芸能の新しいスタイルだ。Feb.2025 VOL.07ポップカルチャーのイベント続々東北絆まつり 初めて東北外で大相撲、SASUKE、鳥人間コンテスト古典芸能も最新技術で演出ハ Adoさん、1万人の第九…開幕祝う各国が自慢の文化を発信万博で「推し活」を楽しもう万博 注目のイベント 世界のお祭りや エ

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