EXPOST VOL.8
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7 華鏡の空間/西陣織まとった建物ull²」の展示について説明する落合陽一プロデューサー(産経新聞社提供)リナ・ゴットメさんが設計したバーレーンパビリオンノーマン・フォスターミケーレ・デ・ルッキリナ・ゴットメ伊東豊雄高松伸SANAA(妹島和世・西沢立衛)坂茂 隈研吾 永山裕子 サウジアラビアパビリオン北欧パビリオンバーレーンパビリオンEXPOホール「シャインハット」飯田グループ×大阪公立大学共同出展館Better Co-Being(宮田裕章館)BLUE OCEAN DOMEEARTH MART(小山薫堂館)カタールパビリオンポルトガルパビリオンマレーシアパビリオンパナソニックグループパビリオン「ノモの国」ウーマンズパビリオン館」は1200年以上の歴史がある高級織の西陣織をまとったパビリオンだ。建物の造は「メビウスの輪」をモチーフにした複的な三次元躯体。西陣織の膜材は赤がパビリオンの表面を覆っている。飯田グループ×大阪公立大学共同出調の花柄で、特殊なコーティングが施さ設計したのは、京都を拠点に世界的に躍する高松伸さん。高松さんはパビリオンの公式サイトの対談の中で「(1970年大阪万博当時)貧乏学生だった私はブルドーザーの免許を取り、万博会場で土木工事のアルバイトをしていました。名だたる建築家たちが想像力の限りを尽くして華々しい建築をつくっているのを横目で見ながら、いつかは自分も世界を驚かせる建築をつくりたいと思っていました」と語っている。日本建築界の巨匠・丹下健三が会場のグランドデザインを描いた大阪万博では、当時30代だった門下生の磯崎新や黒川紀章がパビリオンなどの設計に携わり、その後、世界に飛躍していった。大阪・関西万博でも休憩所やトイレなど20施設の設計に若手建築家が起用されている。持続可能性に配慮して、万博閉幕後に再利用することを前提にしているパビリオンが多い。建築家の永山祐子さんが設計した「ウーマンズパビリオン」は、前回のドバイ万博の日本パビリオンで使われた特徴的なファサードを再利用している。翼のような大屋根、織物のバスケット、干し草の山、計算機のパンチカード…。館内に入らなくても、見るだけで楽しい外観のパビリオンが多いのも特徴だ。キーワードを知れば、大阪・関西万博はもっと面白くなりそうだ。 阪・関西万博のパビリオンを設計した主な建築家Apr.2025 VOL.08

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