近年、企業のWebサイトやデジタルブックに「チャットボット」を導入する事例が増えています。
しかし、せっかく導入しても「期待した効果が出なかった」「ユーザーが使ってくれなかった」という失敗事例も少なくありません。
そこで今回は、チャットボット導入で失敗しないために押さえておきたいポイントを整理しました。特にデジタルブックと組み合わせる際の注意点も解説します。
よくあるチャットボット導入の失敗例
チャットボットの導入で、実際によくある失敗事例として、次の1~4のパターンが多いようです。
- 目的が曖昧なまま導入してしまう
「とりあえずチャットボットを導入したけれど、効果が見えない」ケース。 - ユーザーの質問に答えられない
シナリオ設計が不十分で、想定外の質問にチャットボットが対応できず離脱されてしまう。 - 運用・改善が行われない
チャットボットを導入した後にデータ分析やシナリオ改善を行わず、効果が伸び悩む。 - システム選定を間違える
シナリオ型で柔軟性が足りない、AI型でコストが合わないなど、運用にミスマッチしたチャットボットを導入してしまった。
失敗しないための5つのポイント
上記で上げた事例のような失敗しないためのポイントは5つです。
1. 導入目的を明確にする
「問い合わせ対応の効率化」「デジタルブックの活用促進」「リード獲得強化」など、チャットボットを導入する目的を明確にしましょう。目的が定まれば、必要な機能や運用体制も見えてきます。
2. ユーザー視点で設計する
チャットボットは利用するユーザーの利便性向上があってこそ活用されます。
- ユーザーがよく尋ねる質問を整理する
- デジタルブック内で必要な情報にすぐアクセスできる導線をつくる
といった設計を行う。
チャットボットがユーザーにとって使い勝手がいいツールになっているかどうかが重要です。
3. シナリオ型かAI型かを正しく選ぶ
シナリオ型とAI型は、それぞれ異なる強みを持っています。
- シナリオ型 → FAQ対応や単純な案内に最適
- AI型 → 幅広い質問や柔軟な資料検索に強い
デジタルブックとの連携で効果を最大化するなら、AI型チャットボットがおすすめです。
4. セキュリティと運用体制を整える
- 入力情報が外部に流出しない仕組みか?
- データ管理は安全か?
- 導入後に誰が運用・改善を行うのか?
特にAIチャットボットの場合、セキュリティ対策と運用ルールを明確にしておくことが失敗防止につながります。ヒューマンエラーで誤って、外部流出NGのデータをAIチャットボットに学習させてしまうと、意図しないところで情報流出を招く危険性があります。
5. 導入後の改善を前提にする
チャットボットは「導入して終わり」ではありません。
利用ログを分析し、回答精度を高めたり、シナリオを改善したりすることで成果が向上します。
デジタルブックとの組み合わせで成功するポイント
デジタルブックにチャットボットを設置する場合、次の工夫が効果的です。
- 資料検索をチャットで代替
「この商品カタログの仕様を教えて」「料金プランを比較したい」など、自然な会話で情報を探せる。 - コンバージョンにつなげる導線を組み込む
「詳しい資料を請求する」「担当者に問い合わせる」など、次のアクションへスムーズに誘導できる。
チャットボット導入の失敗を避けるには、
- 目的の明確化
- ユーザー視点の設計
- 適切なタイプの選定
- セキュリティと運用体制の整備
- 導入後の改善
この5つのポイントが欠かせません。
特にデジタルブックに導入する場合は、ユーザーが「欲しい情報にすぐアクセスできる」体験を提供できるかどうかが成功のカギとなります。
導入前にしっかりと設計・選定を行い、運用フェーズで改善を重ねることで、チャットボットは大きな成果をもたらします。
Libr.AS(ライブラス)のデジタルブック+チャットボットサービスの導入をご検討いただいているお客様の中で「チャットボットの運用方法を相談したい」「コンバージョンにつなげるような使い方をしたい」などのお悩みがございましたら、お申込み前でもお気軽にご相談ください。

